デイトレードは1日の中で売買を完結させる取引スタイルですが、何度も取引を繰り返すため手数料がどんどん膨らんでしまうのが悩みですよね。楽天証券を使っているけれど「デイトレの手数料って本当に無料にできるの?」「どうすれば手数料を節約できるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、楽天証券では「デイトレード割引(デイ割)」を活用することで、日計り取引の片道手数料を無料にできます。さらに信用取引をメインにする方には「いちにち信用」という取引手数料0円のサービスもあります。この記事では、楽天証券でデイトレードをする際の手数料を最小限に抑える方法を、具体的な計算例やコース選びのポイントと共に詳しく解説していきます。
目次
目次
- 楽天証券のデイトレード手数料の基本
- デイトレード割引(デイ割)とは何か
- デイ割が適用される条件と設定方法
- 手数料の計算方法とパターン別実例
- 超割コースといちにち定額コースの違い
- いちにち信用でさらに手数料を抑える方法
- 大口優遇やポイントバックの活用術
- デイトレード手数料でよくある質問
- まとめ
楽天証券のデイトレード手数料の基本
デイトレードとは、同じ日に同じ銘柄を買って売る(または売って買う)取引のことを指します。楽天証券では「日計り取引」とも呼ばれ、この取引スタイルに特化した手数料割引が用意されています。
楽天証券には大きく分けて2つの手数料コースがあります。
- 超割コース:1回の取引ごとに手数料が発生する約定金額ごとの料金プラン
- いちにち定額コース:1日の取引金額合計で手数料が決まる定額制プラン
デイトレードを頻繁に行うなら、いちにち定額コースを選択することで「デイトレード割引(デイ割)」が自動適用され、売却・返済手数料が無料になります。これにより、1日に何度も取引を繰り返すデイトレーダーにとって大幅なコスト削減が可能になるのです。
デイトレード割引(デイ割)とは何か
デイトレード割引、通称「デイ割」は、楽天証券のいちにち定額コースを選択したすべてのユーザーに自動で適用される割引プランです。このサービスを利用すると、当日中に同一銘柄を売買して手仕舞った場合、売却または返済の片道手数料が無料になります。
具体的には以下のような取引が対象となります。
- 現物取引:当日買い付けた株式を当日中に売却、または当日売却した株式を当日中に買い戻し
- 信用取引:当日新規建てした建玉を当日中に返済、または当日返済した建玉を当日中に新規建て
デイトレード割引は手動で申し込む必要はなく、いちにち定額コースに設定しておけば自動的に適用されるため、初心者でも簡単に利用できます。
デイ割が適用される条件と設定方法
デイトレード割引を受けるには、いくつかの条件があります。ここでは適用条件と設定方法を順を追って説明します。
適用条件
デイ割が適用されるための条件は以下の通りです。
- いちにち定額コースを選択していること:超割コースでは適用されません
- 同一銘柄を当日中に往復取引すること:買い→売り、または売り→買いが同じ営業日内に完結している必要があります
- 取引が約定していること:注文が成立していなければ割引対象になりません
- 現物取引または信用取引であること:一部の特殊な取引(立会外分売など)は対象外です
設定方法
デイトレード割引を利用するための設定は非常にシンプルです。
- 楽天証券にログイン:総合口座にログインします
- 手数料コース変更画面へ移動:マイメニューから「手数料コース」を選択
- いちにち定額コースを選択:現在超割コースの場合は「いちにち定額コース」に変更
- 変更を確定:変更は何度でも無料で行えます(翌営業日から適用)
手数料コースの変更は何度でも無料でできるため、デイトレードをする日だけいちにち定額コースにして、スイングトレードをする日は超割コースに戻すという使い分けも可能です。
デイトレード割引は自動適用されるため、特別な申し込みや追加設定は不要です。いちにち定額コースを選ぶだけで、日計り取引の片道手数料が無料になります。
手数料の計算方法とパターン別実例
ここでは、デイトレード割引が実際にどのように適用されるのか、具体的な計算例を見ていきましょう。楽天証券では4つの主要なパターンがあります。
パターン1:当日買付の銘柄を当日中に売却(現物取引 買い→売り)
最も基本的なデイトレードのパターンです。
取引例:
- A株式を午前中に10万円分買付
- A株式を午後に10万円分売却
通常の手数料(いちにち定額コース):
- 1日の取引金額合計:20万円(買付10万円+売却10万円)
- 通常手数料:2,200円(税込)
デイ割適用後:
- 売却手数料が無料
- 買付分の10万円のみがカウント対象
- 実際の手数料:0円(100万円以下無料)
このように、売却分の取引金額がカウントから除外されるため、実質的に手数料が大幅に削減されます。
パターン2:前日残高ありの銘柄を売却し当日中に買戻し(現物取引 売り→買い)
保有株を一度売却して、同じ日に買い戻すパターンです。
取引例:
- 前日から保有しているB株式を午前中に15万円分売却
- B株式を午後に15万円分買付
デイ割適用後:
- 買戻しの手数料が無料
- 売却分の15万円のみがカウント対象
- 実際の手数料:0円(100万円以下無料)
この場合も、2回目の取引(買戻し)の手数料が無料になるため、往復取引でも片道分のコストしかかかりません。
パターン3:当日買建ての建玉を当日中に売返済(信用取引 新規買い→売返済)
信用取引でデイトレードを行う場合です。
取引例:
- C株式を午前中に信用買建て50万円
- C株式を午後に売返済50万円
デイ割適用後:
- 売返済の手数料が無料
- 新規建て分の50万円のみがカウント対象
- 実際の手数料:0円(100万円以下無料)
信用取引でもデイトレード割引は適用されるため、レバレッジを効かせた取引でも手数料を抑えられます。
パターン4:前日買建玉残高ありの銘柄を売返済し当日中に新規買建(信用取引 売返済→新規買い)
建玉を一度決済して、同じ日に再度新規建てするパターンです。
取引例:
- 前日から保有しているD株式の買建玉を午前中に売返済80万円
- D株式を午後に信用買建て80万円
デイ割適用後:
- 新規建ての手数料が無料
- 売返済分の80万円のみがカウント対象
- 実際の手数料:0円(100万円以下無料)
このパターンでも、2回目の取引の手数料が無料になる仕組みは変わりません。
デイトレード割引では、往復取引の2回目(売却または返済)の手数料が無料になり、さらにその取引金額が1日の合計取引金額からも除外されます。これにより、実質的な手数料負担が大幅に軽減されます。
超割コースといちにち定額コースの違い
楽天証券でデイトレードをする際、どちらの手数料コースを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは両コースの違いとデイトレードにおける使い分けを解説します。
超割コースの特徴
超割コースは、1回の取引ごとに手数料が発生する従量課金制のプランです。
| 約定金額 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 5万円まで | 55円 |
| 10万円まで | 99円 |
| 20万円まで | 115円 |
| 50万円まで | 275円 |
| 100万円まで | 535円 |
| 150万円まで | 640円 |
| 3,000万円まで | 1,013円 |
| 3,000万円超 | 1,070円 |
メリット:
- 少額取引(5万円以下)なら1回55円と格安
- 取引回数が少ない場合はコストを抑えられる
- 大口取引で手数料キャッシュバックあり
- 楽天ポイントが1%~2%貯まる
デメリット:
- デイトレード割引が適用されない
- 1日に何度も取引すると手数料がかさむ
いちにち定額コースの特徴
いちにち定額コースは、1日の取引金額合計で手数料が決まる定額制プランです。
| 1日の取引金額合計 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 100万円まで | 0円 |
| 200万円まで | 2,200円 |
| 300万円まで | 3,300円 |
| 以降100万円増えるごと | +1,100円 |
メリット:
- デイトレード割引が自動適用
- 100万円までの取引なら完全無料
- 何度取引しても定額なので安心
- デイトレーダーに最適
デメリット:
- 100万円超の取引だと超割コースより割高になるケースも
- ポイント還元率が超割コースより低い場合がある
デイトレードならどちらを選ぶべきか
デイトレードを中心に取引するなら、いちにち定額コースが圧倒的に有利です。特に1日の取引金額が100万円以下であれば手数料が完全無料になるため、初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。
一方、1回の取引が大きく(数百万円単位)、かつ取引回数が少ない場合は超割コースの方がコストを抑えられる可能性があります。自分の取引スタイルに合わせて、コースを使い分けることが重要です。
いちにち信用でさらに手数料を抑える方法
楽天証券には、デイトレード割引とは別に「いちにち信用」という信用取引専用のサービスがあります。これはデイトレードに特化した信用取引で、取引手数料が完全に0円となる画期的なサービスです。
いちにち信用の特徴
いちにち信用は以下のような特徴があります。
- 取引手数料0円:新規建ても返済も手数料無料
- 金利・貸株料が低い:買方金利1.8%、売方貸株料1.8%(年率)
- 当日中に返済が必須:その日のうちに建玉を決済しなければならない
- 自動返済機能:返済し忘れても大引け前に自動返済される
いちにち信用は完全にデイトレード専用として設計されているため、日をまたいで建玉を保有することはできません。しかしその分、手数料や金利が非常に低く設定されています。
いちにち信用と通常の信用取引の比較
| 項目 | いちにち信用 | 通常の信用取引(デイ割適用) |
|---|---|---|
| 取引手数料 | 0円 | 片道無料(往復で1回分) |
| 買方金利 | 1.8%(年率) | 2.8%(年率)~ |
| 売方貸株料 | 1.8%(年率) | 2.8%(年率)~ |
| 返済期限 | 当日中(自動返済) | 制度信用6か月、一般信用無期限 |
| 建玉持ち越し | 不可 | 可能 |
純粋なデイトレードのみを行うなら、いちにち信用が最もコストを抑えられる選択肢です。ただし、相場の状況によっては翌日以降もポジションを持ちたい場合もあるため、その柔軟性が必要なら通常の信用取引とデイ割の組み合わせも検討しましょう。
いちにち信用は取引手数料が完全無料で、金利・貸株料も低く設定されています。デイトレード専業の方には最もコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
大口優遇やポイントバックの活用術
楽天証券では、手数料を抑えるだけでなく、取引をすればするほどお得になる仕組みも用意されています。
大口優遇プラン
楽天証券には大口優遇プランがあり、一定の条件を満たすと手数料がさらに割引されます。
対象条件:
- 信用取引の建玉残高が一定額以上
- または投資信託の残高が一定額以上
大口優遇が適用されると、超割コースの手数料がさらに数%割引されたり、いちにち定額コースの手数料上限が引き下げられたりします。デイトレードで大きな金額を動かす方は、この優遇を受けられる可能性があります。
楽天ポイントが貯まる
超割コースを選択すると、取引手数料の1%~2%が楽天ポイントで還元されます。デイトレードで頻繁に取引する場合、このポイント還元も積み重なると無視できない金額になります。
ただし、いちにち定額コースでは100万円以下の取引は手数料無料のため、ポイント還元の対象にはなりません。100万円を超える取引をする場合は、ポイント還元を考慮してコース選択を検討しましょう。
PTS取引の活用
楽天証券ではPTS取引(私設取引システム)も利用でき、通常の取引所が閉まっている時間帯でも売買が可能です。PTS取引でもデイトレード割引が適用されるため、夜間にデイトレードを行いたい方にも対応しています。
PTS取引の手数料体系は通常の取引所取引と同じで、いちにち定額コースを選択していればデイ割が自動適用されます。
デイトレード手数料でよくある質問
Q1. デイトレード割引は申し込みが必要ですか?
いいえ、申し込みは不要です。いちにち定額コースを選択すれば、自動的にデイトレード割引が適用されます。特別な手続きや追加設定は一切必要ありません。
Q2. 超割コースでデイトレードはできませんか?
できます。ただし、超割コースではデイトレード割引が適用されないため、買いと売りの両方に手数料が発生します。デイトレードを頻繁に行うなら、いちにち定額コースの方が圧倒的に有利です。
Q3. 手数料コースの変更はいつでもできますか?
はい、何度でも無料で変更可能です。ただし、変更は翌営業日から適用されるため、当日中の変更はできません。デイトレードをする日の前日までにいちにち定額コースに変更しておきましょう。
Q4. NISAでもデイトレード割引は使えますか?
NISA口座での取引は、そもそも楽天証券では売買手数料が無料です(2023年現在)。そのため、デイトレード割引の対象外となりますが、もともと手数料がかからないので問題ありません。
Q5. 複数銘柄を取引した場合、デイ割はどうなりますか?
デイトレード割引は銘柄ごとに判定されます。A銘柄で日計り取引をすればA銘柄の売却手数料が無料になり、B銘柄で日計り取引をすればB銘柄の売却手数料も無料になります。複数銘柄で同時にデイトレードしても、それぞれに割引が適用されるので安心です。
Q6. いちにち信用と通常の信用取引、どちらがお得ですか?
完全に当日中に決済するならいちにち信用が最もお得です。取引手数料が完全無料で、金利も低く設定されています。ただし、相場の状況によってはポジションを翌日以降も持ちたい場合もあるため、その柔軟性が必要なら通常の信用取引を選択しましょう。
Q7. デイトレード割引に上限はありますか?
デイトレード割引自体に回数制限や金額上限はありません。いちにち定額コースの手数料体系内であれば、何度日計り取引をしても片道手数料が無料になります。ただし、1日の取引金額が100万円を超えると基本手数料が発生する点には注意が必要です。
まとめ
楽天証券でデイトレードの手数料を最小限に抑える方法について解説してきました。最後に重要なポイントをまとめておきます。
- いちにち定額コースを選択すれば、デイトレード割引が自動適用され、日計り取引の片道手数料が無料になります。申し込みは不要で、コース変更だけで利用できます。
- デイ割では往復取引の2回目の手数料が無料になり、さらにその取引金額が1日の合計からも除外されるため、実質的な手数料負担が大幅に軽減されます。
- 100万円以下の取引なら完全無料で、何度取引しても手数料がかからないため、初心者から中級者まで安心して利用できます。
- 信用取引専用の「いちにち信用」を使えば、取引手数料が完全に0円になり、金利・貸株料も低く抑えられます。純粋なデイトレーダーには最適な選択肢です。
- 手数料コースはいつでも無料で変更可能なので、取引スタイルに合わせて柔軟に使い分けることができます。デイトレードをする日だけいちにち定額コースにするのも有効です。
デイトレードは取引回数が多いため、手数料の積み重ねが利益を圧迫しがちです。楽天証券のデイトレード割引やいちにち信用を上手に活用して、コストを最小限に抑えながら効率的なトレードを実践していきましょう。